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12月19日 第2回コンビナート防災対策連絡会議

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東ソー南陽事業所の爆発・火災事後を受けた発足した「周南地区石油コンビナート等防災対策連絡会議」の第2回会合が、きょう周南総合庁舎で開かれました。

きょうは、第1回の会合で事業所の意見も必要という認識から、東ソー南陽事業所と周南コンビナートに立地する企業でつくる周南地区コンビナート保安防災協議会の防災担当者が出席。冒頭では、東ソー南陽事業所環境保安・安全保障部の吉永部長が、今回の事故で関係機関・周辺住民へご迷惑を掛けたと陳謝した後、「現場はガレキ処理がまだ終わっておらず、原因究明にはまだ時間がかかる」と現状を説明。事故時に情報が混乱したことについては「被害が大きく、情報提供が遅れた。周辺住民には事業所単独の判断で屋内待機を広報したが、関係行政機関への連絡はできていなかった」と反省し、今後の対策として「事故発生時、関係機関に円滑かつ迅速な情報提供をするためにも、一元的に情報を取り扱う組織・場が必要」という見解を示されました。

県は前回の会合、さらには関係者からの聴き取り調査から、このたび「検討課題と今後の対策(案)」を提示されました。内容の詳細は以下の通りです。
なお、報道機関への統一的な情報提供、「平常時における周辺住民への周知」に関する部分など、県議会11月定例会で戸倉が一般質問で指摘・提案した改善策が多く盛り込まれた内容になっていました
         検討課題と今後の対策(案)

1 情報提供・収集体制の整備
(1)事業所における情報提供体制の整備
 住民への工法を的確に実施するためには、まずは、事業所から関係機関へ災害の拡大見込みや有毒ガスの発生状況等について、的確に情報提供を行うことが何より重要である。
 そのため、今後は、各事業所は、予め、情報提供を行う担当組織やその設置場所、関係機関や報道へ提供すべき情報内容、提供方法等を明確に定めておき、関係機関が必要な情報を共有できるよう、統一的に情報提供を行う。
(2)特別防災区域協議会による災害の状況等に関する情報の支援
 コンビナート地域では、化学工場群(周南地区:22事業所)が、ほぼ24時間体制で稼動しており、風向・風速計や高圧ガス保安法等の関係法令に基づくガス検地器等も有していることから、特別防災区域協議会において、それらの情報を収集・分析の上、被害の拡大状況について、発災事業所へ情報提供する。
(提供を受ける情報)
・風向・風速
・黒煙や飛散物等の到達範囲
・有毒ガス等の濃度分布
・環境汚染の状況
(3)休日・夜間における連絡網の整備
 休日・夜間でも、事業所や関係機関相互の迅速な連絡が可能となるよう、休日・夜間における担当者の連絡網を整備し、共有する。

2 通報対象範囲の拡大
(1)周南地区通報系統図の一本化及び通報対象範囲の拡大
 〇周南地区の東西両地区は隣接しており、災害情報を共有化するため、現行の2地区ごとの通報系統図を一本化する。
 〇今回の事故を踏まえ、通報対象(第2種通報*)として隣接市の関係機関を追加。
(追加する関係機関)
・下松市総務課、下松市消防本部(※現在、下松市消防本部は東地区のみ通報対象
・防府市防災危機管理課、防府市消防本部(※現在、西地区のみ通報対象)
 *第2種通報=隣接市町への通報など関係機関を拡大して応急対策を要請するための通報
(2)被害の状況に応じた通報系統図の範囲を超えた通報
 想定した範囲を超えて被害が拡大する恐れがあるときには、状況に応じて、通報系統図の範囲を超えて通報を行う。

3 住民への広報と避難対策
(1)事業所、市、警察署等の役割分担の明確化
 市、警察署等の関係機関や事業所が各々の役割を再認識し、それぞれの内部における役割分担を明確化しておく。
【県コンビナート等防災計画(コンビ計画)に基づく関係機関の役割分担】
市:住民への広報、警戒区域の設定、非難勧告・指示
消防:応急措置の状況報告、住民への広報、警戒区域の設定
警察:住民への広報、交通規制、市からの要請等による警戒区域の設定・避難指示
県:災害情報の収集、住民への広報、関係機関間の連絡・調整
事業所:災害や応急措置の状況報告、住民への広報の協力、災害の拡大等に関する情報提供
(2)災害発生時の住民への広報と避難
 発災事業所が所在する市町が中心となって、警察署や消防本部、県等の関係機関と協議を行いながら、必要な広報や避難対策を実施する。
(協議事項)
・警戒区域の設定
・市等による広報手段、広報内容等
(例:報道機関への発表、防災メール、エリアメール、ケーブルテレビテロップ、FMしゅうなん、HP等の活用)
・避難先、避難経路等
 コンビ計画に定める避難先、避難経路等から、警戒区域や風向・風速等を踏まえ決定。
(3)平常時における周辺住民への周知
 平常時において、地元市町を中心にチラシやリーフレットの作成等、地域の実情に即した方法により、災害情報の入手方法や避難先、避難経路等を予め周辺住民へ周知しておく。

次回、第3回の会合は来月中旬以降に開催される予定です。
by tokuratakako | 2011-12-19 17:07 | 活動報告(ちょうさ担当)

山口県議会議員 戸倉多香子の活動報告です。


by tokuratakako