9月3日 学校図書館の充実求め要望書提出
2013年 09月 04日
この日は、下関や防府、周南、岩国など考える会・やまぐちの会員8人と、この問題に以前から関わっておられる井原寿加子県議(岩国)と戸倉が出席。河井代表が県教育委員会学校教育課の岩本課長に要望書を手渡し、その後詳細についての意見交換を行いました。
山口県内の公立学校では、各学校図書館の専任職員(学校司書)の配置が全国平均を大きく下回っている状況が続いています。
【学校司書の配置状況(平成24年)】
小学校 中学校 高 校
全国 47.9% 47.6% 71.0%
鳥取 92.5% 98.3% 100%
島根 99.6% 97.0% 100%
岡山 85.2% 87.7% 80.6%
山口 33.5% 31.6% 42.1%
中国地方の鳥取、島根、岡山との比較では、山口県が突出して低いことが伺えます。
山口県では、専任の学校司書を配置する代わりに司書教諭や兼任事務職員でまかなっています。しかし、あくまで兼任(司書教諭は教師の仕事がメーン)なので、図書館の開放は昼休みや放課後のわずかな時間に限られ、夏休み等長期休みの間は閉館となっていることがほとんどだそうです。
ただこの問題があまりクローズアップされていない状況の一つに、学校司書の役割が一般的によく理解されていないこと(特に司書教諭との違い)が、大きく起因しているように思われます。
考える会では「高校図書館に学校司書のモデル校配置」など3項目の要望を挙げ、「厳しい財政状況は重々理解しているが、まずはモデル校等で学校司書がいることのメリットを知ってほしい」と訴えていらっしゃいました。