「山口のヒロシマデー」にあたる9月6日、第41回「山口原爆死没者追悼・平和式典」が、慰霊碑のたつ山口市宮野で開催されました。
朝からどしゃ降りの大雨でしたが、式典開始1時間前からピタリと止んでくれました。
昭和20年、広島に投下された原爆によって多数の市民・軍人が被爆、市内の病院は患者であふれていました。慰霊碑のたつ宮野にはかつて旧山口陸軍病院があり、山口出身の被爆患者が次々とここに転送されてきました。しかし、混乱の中で身元不明のまま死去した人はこの地で焼却、終戦直後に病院も廃止となり、いつの間にか人々の記憶から忘れ去られていきました。そして昭和48年、平和キャラバン活動の一環として、地元の方からたまたまこの話を聞いた山口大学ユネスコクラブが9月6日、発掘調査を開始。13体の遺骨を見つけ、この地に慰霊碑を建立しました。
主催する県原爆被爆者支援センターゆだ苑の岩本晋理事長。「核兵器は非人道的兵器で人類と共存できない。廃絶に向け、被爆者の声を各国へ伝え続けていく」と述べられました。
出席者の献花も行われました。