やらせで世論誘導は、重大な問題。
2006年 11月 08日
<やらせ質問>タウンミーティングの半数弱で疑い
塩崎恭久官房長官は7日の記者会見で、タウンミーティングの「やらせ質問」問題について「信頼感を損ないかねないことが起き、大変遺憾だ」と述べ、制度を抜本的に見直す意向を表明した。しかし、内閣府の担当者は小泉内閣で実施された174回の半数弱で「やらせ」があった疑いが強いとの認識をいったんは示しており、信頼回復には時間がかかりそうだ。
内閣府が調査結果を報告し陳謝したのを受け、塩崎氏は「明らかに行き過ぎがあった。工夫して国民の率直な意見が出やすい仕組みをすでに考え始めている」と述べた。タウンミーティングは小泉内閣が「国民との対話の場」と銘打って01年6月に開始。高支持率に一役買ったと見られており、政府は運営方法を見直して存続させたい考えだ。
一方、内閣府タウンミーティング担当室の幸田徳之参事官は7日、記者団に「174回のすべてで行われているわけではない。半分も行われていない感じだ」と語った。同担当室は同日夜、この発言について「何の根拠もなく申し上げたものであるため、訂正いたします」との文書を出したが、半分弱で「やらせ」があった可能性があることには変わりなさそうだ。【平元英治】
(毎日新聞) - 11月8日2時0分更新
市民活動の中で、小規模だけど、いろんなフォーラムや集会等を主催することが多いのですが、参加者が少なかったらどうしよう、と胃が痛くなります。また、会場からの意見が活発に出なかったらどうしよう、とどきどきします。でも、会を進行する時に、ゼッタイに気をつけていることは、結論を想定しない、ということです。これは、ワークショップの場合も原則だと思いますが、お役所主催のシンポジウム等でのワークショップは、結論を誘導するようなものが多いのでは?とずっと疑問に思ってきました。
お役所が主催する場合、参加者もかなりお役所の知り合い、というケースが多いですよね。動員されたのが一目瞭然ということが多いです。そういう中で、こういうこと言ってね、というのはありそうな気がします。でも、そういうものが、啓発事業の一環のような集まりなら、ある程度許される(?)としても、市民の意見を聞いて、事業の賛否を問うような会で、やらせがあったら重大事件です。仮にやらせ(最初の質問は出にくいので、それを出やすくするような程度の)があったとしても、それ以上に会場から本当の民意を反映する意見が出れば問題はないのでしょうが、まだまだ、自分の意見を公の場で発言するというのは苦手な方が多いですよね。
話が少しずれてしまったかもしれませんが、一見、国民の意見を大切にするような手法が、世論を誘導するために使われているとしたら、重大事件ですよね。きっと、タウンミーティング以外でも、同様な考え方で、さまざまな世論誘導がされているのだと、疑ってしまいます。
どこへ行く、日本。さんは、
内閣府の大臣に当たる役職は、内閣総理大臣である。と書かれていますが、同感。何より国民の意見を聞きたがった(はずの)小泉総理が、その意見を捏造していたとすると、重大な問題ですよね。
したがって、今回の問題で責任を取るべき人物は、当時の首相である小泉である。
とくらBlogより転載(12月19日)


